園芸おもしろ豆知識

園芸おもしろ豆知識

2015年

松のこも巻き(2015年12月号)

 深まる秋から一足早く冬の到来を告げる季節の風物詩として、テレビや新聞でもこも巻きが毎年紹介されていますね。
 こも巻きは、害虫の性質を上手に利用した伝統的な害虫駆除方法です。枝葉についた害虫(マツカレハなど)は、寒くなると地上に降りて枯葉の中などで越冬する性質があるため、幹にこもが巻いてあるとその中へもぐり込み冬眠します。秋にこも巻きを行い、虫が動き出すとされる啓蟄(けいちつ:3月5日頃)より前の2月に、こもを幹からはずして焼くこも焼きを行い、越冬する虫を駆除します。
 また、こもそ縛るわら縄は上下の2箇所で、上部は害虫が入りやすいよう緩めに縛り、下部はきつめに締めて逃げないように工夫されています。
 こも巻きは、単なる物理的な害虫駆除方法ではなく、景観と心理的な季節演出を兼ね備え、樹木を大切にする先人の知恵と工夫、そして自然に対する理解がうかがえます。

ヤツデの名前について(2015年11月号)

 つやのある大きな葉が特徴的で、晩秋に白い小花を咲かせるヤツデ。別名テングノウチワ(天狗の団扇)の呼び名もあります。古くからヤツデの大きな葉(手)は、福を招くという縁起をかつぎ、また同時に災難や疫病を防ぐ呪力があると信じられ、玄関前や門の横などによく植えられてきました。ヤツデという名前は「八つ手」、つまり8枚ほどに裂ける葉の形が手のひらのように見えることに由来します。
 ところが、実際には偶数に裂けることはなく、7、9、11と奇数に裂けていきます。「八」という数字は、八面、八方、八重などのように<たくさん>という意味で表現されているそうです。ヤツデの俗名はファッシア(Fatsia)といい、「八手」を音読みにした<はっしゅ>が転じたものとされています。

クリの原種「シバグリ」 (2015年10月号)

 シバグリは日本に古来から自生する野生のクリで、全国各地の山地に見られます。シバグリの実は、タンパク質・亜鉛などを豊富に含んでおり、古くから人や動物たちにとっては大切な食料とされていました。
 日本の一般市場に出ているクリの実は、このシバグリが食べやすく改良され、栽培されているものです。シバグリの実は改良種に比べてとても小さいですが、栽培されているものよりも味が濃く、甘みが強いのが特徴です。
 クリの実は甘くて脂肪分が少ないため、おやつに最適です。山の恵みを集めて、秋の味覚を楽しみましょう!

秋風に揺れるコスモスの葉の不思議(2015年9月号)

 コスモスは秋に咲き、桜に似たピンク色の花弁をもつことから、秋桜(アキザクラ)と呼ばれることがあります。日本の秋を代表する花ですが、もともとはメキシコの高原地帯に自生する草花で、日本には明治時代に渡来したといわれています。
 コスモスの葉は深く切れ込んだ細葉で鳥の羽に似た形をしています。この形になったのには訳があります。コスモスが自生する高原はいつもカラッ風が吹き抜けています。広葉だと風がまともに当たり、葉はすぐに乾燥して萎れてしまいます。空気抵抗を減らし、乾燥から身を守るために細葉になったようです。

和製ハーブ”しそ”(2015年8月号)

 シソは古くから日本に自生する「和製ハーブ」で、平安時代にはすでに香辛野菜として栽培が始まっていました。青シソは年中出回っていますが、初夏から盛夏が旬です。葉の色が濃くみずみずしく、香りの良いものを選びましょう。
 シソは、ビタミン類・ミネラル類を多く含み、香り成分との相乗効果で、古くから薬用として用いられてきました。シソの独特の香り成分は強い抗菌作用・防腐効果があり、刺身のつまや料理のあしらい・薬味に欠かせないのはこのためです。食中毒を予防するほか、消化酵素の分泌を促し、食欲を増進させて胃の調子を整える作用もあります。
 家庭菜園でも作りやすいシソですが、取れ始めると大量になり消費しきれなく困ったことはありませんか?
 今回は、簡単なシソレシピを紹介します。野菜につけたり、お肉に巻いたりとアレンジして楽しんでください。
<シソ味噌>
・青シソ 20枚  ・ごま油 大1  ・砂糖 大1
・みそ  大1  ・醤油  少々
(1)青シソは5mm角程度に細かく切る。
(2)フライパンにごま油を熱し、青シソを炒める。
   砂糖・みそを加え、醤油で味を調える。
   冷蔵庫で1週間~10日程度保存可能。

まだ間に合う、コスモスの種まき(2015年7月号)

 コスモスの種まきは7月中旬まで可能です。コスモスに興味がある方は早速種まきの準備を始めましょう。花壇を耕し苦土石灰や緩効性肥料などを施します。種は直まきして薄く覆土します。
 コスモスは日照時間が短くなると開花する性質があります。種を早く播いても遅く播いても秋には花が咲きます。開花までの栽培期間を短くすることで、草丈を低く抑えることができます(雨や風などで茎が倒れる心配がありません)。春にこぼれ種から育ったコスモスは、軽く切り戻しをしておくとよいです。
 最近では日照時間に関係なく開花する早生品種(春に種まきして夏に開花する)が多く流通しています。早生品種も種まきの時期をずらすことで草丈を低く抑えることができます。

花の咲く枝を観察してみましょう(2015年5月号)

 昨年の秋に植えたバラの苗、また今年の冬に剪定したバラの株に、いよいよ待望の花が咲き始めます。この瞬間、”やっぱり花はいいな!”と強く感じることでしょう。また、「誰かに見せたい」と思う方がいれば、「自分だけで楽しんでいたい」と思われる方もいらっしゃることでしょう。きれいな花が咲けば、どうしても花ばかりに気を取られがちになってしまいますが、今年はちょっと違う目線でバラを観察してみましょう。
 バラは今年の春に伸びた新しい枝の先端に花(一番花)を咲かせ、花が咲き終わって剪定したあとに伸びた枝に次の花(二番花)が咲きます。バラの花は一番花が最も大きく美しい姿をしていますが、冬に剪定したどの部分から枝が伸びて花を咲かせているか(または花を咲かせていないか)という観察をすることが、バラを育てるうえでとても大切なことです。バラだけではなく、いま咲いている(これから花を咲かせる)花木類についても、どの枝にどのように花が咲いているのかを意識して観察してみてください。

春の風物詩~レンゲ畑~(2015年4月号)

 かつて、春の田園風景を彩ってきたレンゲは中国原産の植物で、日本にはかなり古くに渡来しました。花全体の形が蓮(はす)に似ている草であることから蓮華(れんげ)草と名付けられました。
 レンゲはマメ科の植物で、根には米粒大の粒がたくさん付いています。この粒の中に「根瘤(こんりゅう)バクテリア」をもち、肥料の三要素「窒素」を取り入れる働きをしています。かつて春の風物詩としてよく見かけたレンゲ畑は稲作のための肥料として植えられたものだったのです。稲の収穫後レンゲの種をまき、次の田植えまでに成長したレンゲを田んぼに混ぜ込み、稲の肥料としていました。このレンゲを肥料とする方法は、江戸時代中期以降から始まり、1940年代をピークに合成肥料の普及とともに衰退していきました。
 最近ではあまり見かけなくなりましたが、春に田んぼ一面に咲いたピンク色のレンゲ畑を目にすると、子どもの頃の遊んだ記憶を思い出し、なつかしく優しい気持ちになります。

春の七草(2015年3月号)

 正月7日に7種の若菜の入った粥を食べて1年の無病息災を願う風習があります。その謂われは様々ですが、現在若菜は「春の七草」と呼ばれ「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」で定着しています。このうち「すずな」は蕪、「すずしろ」は大根で共に栽培植物です。残りの5種類は田畑の雑草です。「春の七草」に対し、「秋の七草」がありますが、、これは山上憶良が歌に詠んだ主に花を観賞する植物です。春の七草はごく身近な、概ねが雑草であることは、これが人々の日々の生活の中で見いだされてきたものであることを物語るでしょう。
実際にこれらの植物が雑草らしく路傍で目立つようになるのは3月から5月上旬にかけてです。ロゼットから花茎が伸び特徴的な実がつく「なずな」、毛むくじゃらの柔らかい葉と愛らしい黄色の花の「ごぎょう」、鮮やかな緑の葉が地を這う「はこべら」は、それぞれの形が特徴的で寄せ植えにしても面白いです。自生を観察するのも楽しいですが、現在では田畑の環境の変化で身近と言っていられない種もあります。春の七草は私たちに人と植物の関わりをたゆまず伝えています。

落葉樹のさし木(2015年2月号)

 冬は庭木の手入れの季節です。バラ、ムクゲ、サクラ、サルスベリ、ウメといった落葉樹(花木)の切った枝を処分するとき、「この枝、さし木ができないかな?」と思われたことはありませんか。ふつう、樹木(常緑樹や落葉樹)のさし木は春に伸びた枝が充実する6月下旬~7月下旬ごろがよいとされていますが、落葉樹は春から秋にかけて葉でつくった栄養分をたっぷりと体内にたくわえ、冬の休眠期を迎えます。つまり、落葉樹の枝は冬の間が最も充実しているといえるので、切った枝はこの時期(2月上旬~3月上旬)にさし木をしてみましょう。
さし木に用いる枝は、昨年伸びた枝で鉛筆くらいの太さが理想で(徒長枝も利用できる)、先端部と基部の枝は使いません。長さは10~15センチぐらいがよく、赤玉土や鹿沼土を用いて、枝の半分ぐらいが埋まるように挿していきますが、葉がついていないので、くれぐれも上下をまちがえないようにしましょう。

神の依代、竹(2015年1月号)

 竹は古くから日本人の生活に関わり深い植物です。春の旬の食材である筍、竹笛などの美術工芸品に幅広く使われています。  竹は生長が速く、すぐに伸びることから長けるや猛々しいなどの理由で名前がつけられました。生長が早い時は1日で茎が100cm伸びることもあります。  竹はまっすぐに伸びるので純真な心(人道)にたとえられ、青々と茂り生命力が強い竹は神の宿る場所(依代)として崇められました。竹取物語で登場する”かぐや姫”が竹の中から生まれてきた話は有名です。現代でも竹にまつわる風習は門松や七夕でみられます。  正月に門松を立てるのは神の力によって邪気を払い、一年を良い年で迎えるためのものであります。門松の竹が斜めにカットされるようになったのは、徳川家康の戦勝祈願に関係があります。徳川家康は三方原の戦い(1572)で武田信玄に敗戦します。次は武田を斬るという願いを込めて竹を斜めに切ったのが始まりのようです。

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