2019年6月12日

次の春への準備

ハクモクレンが冬芽をつけていた。

この間咲いたばかりなのに、もう次の春の準備をしている。

植物のこんな姿を見ると、チェコの作家、カレルチャペックの『園芸家12ヶ月』を思い出す。

「未来はわたしたちの前にあるのではなく、もうここにあるのだ。未来は芽の姿で、わたしたちといっしょにいる。いま、わたしたちといっしょにいないものは、将来もいない。芽がわたしたちに見えないのは、土の下にあるからだ。未来がわたしたちに見えないのは、いっしょにいるからだ。」

かつて、この文面を読んだとき、確かに私に宇宙飛行士やらタレントという未来がないのは、未来がこれまでの積み重ねでしかないからだと単純に納得したのを思い出した。

初めて読んでから15年ほど経つと、文面の印象がちょっと違っているのに気づく。どう違っているかはややこしいのだけど、その頃と同じようになんだかうれしい。

そして次の春に咲く花を楽しみに待てる。