園芸おもしろ豆知識

園芸おもしろ豆知識

2011年

鉢植え植物の上手な冬越しの仕方(2011年12月号)

  寒さに弱い鉢植えなどの植物は暖かくなるまで室内に取り入れ、寒さから守ってやらなければなりません。冬の間、日光に当てようと窓際に置いても光線が弱いため葉焼けの心配はありません。しかし、夜間の冷え込みが植物を傷めてしまう原因となり、葉が黄ばんで落ちたり茎が凍って枯れることもあります。そこで、窓際に置く際には鉢植えの葉先をガラス面から30㎝以上離して置くようにしてください。また、水やりの際にはぬるま湯を朝か昼間に葉がしおれない程度与え、受け皿に水を溜めないように注意してください。

紅葉(黄葉)はなぜ起こる(2011年11月号)

春から夏にかけて、葉は光合成により養分をつくります。葉が緑色をしているのは、葉のなかに「クロロフィル」という色素(葉緑素とも言う)があるからです。秋が深まり朝晩の冷え込みが厳しくなると、葉のつけ根に「離層(りそう)」という“仕切り”がつくられ、根から葉に送る水分や養分を遮断します。そのことにより、葉のなかにあるクロロフィルが少しずつ壊れはじめ、葉に蓄えられた糖分が増えて、「アントシアン」という赤い色素に変わっていきます。これが、カエデなどが赤く色づく「紅葉」の原理です。また、イチョウなどが黄色く色づくのは、カエデが赤く色づくメカニズムとは異なります。葉のなかにはもともと「カロチノイド」という黄色の色素がありますが、ふだんはクロロフィルに隠れて気づきません。しかし、秋になり葉が落ちる頃クロロフィルが分解されて、カロチノイドが目立ってくるようになり、葉が黄色く色づいたように見えるのです。これがイチョウの「黄葉」です。

農薬以外でつくる害虫駆除スプレー(2011年10月号)

 大切に育てている野菜や草花につく害虫を上手に駆除したいですね。できるだけ農薬を使いたくない人も多いことでしょう。そこで、今回は家庭でできる簡単なアブラムシの駆除方法をご紹介いたします。晴天の午前中に、牛乳をそのままあるいは、少し(約2倍)に薄めてスプレーで噴霧します。すると、アブラムシの体に牛乳のタンパク質が付着し、アブラムシそのものが呼吸できなくなって窒息します。スプレー後は様子をみて、葉をきれいに洗い流します。散布しては洗う作業を繰り返すとアブラムシも徐々に減少していきます。また、トウガラシエキス(焼酎1.8㍑にトウガラシ約200㌘を小さく刻んで半月程つけ込み、300倍位に希釈したもの)もアブラムシ退治に効果的です。その他、ニンニク入り焼酎(焼酎1.8㍑に小さく刻んだニンニク約200㌘を半月程つけ込み、300倍位に希釈したもの)にはカビ防止や忌避効果があります。
 自然系のものを利用した病虫害対策は他にもいろいろあると思います。是非、試してみてください。

廃物を大いに活用しよう(2011年9月号)

 今や、リサイクル、エコの時代です。身近にある廃物を使って園芸を楽しんでみませんか。ペットボトルは蓋に穴をあけ、ジョウロのかわりにしたり、容器を半分に切って、移植ゴテの代用として使えます。また発砲スチロールの箱は、挿し木をしたり寒さに弱い植物たちを保護する入れ物として便利です。意外に便利な廃物が他にもいろいろあります。まず、卵のパックは、タネ蒔き用の容器として重宝します。フタも付いていますし、小さいので手軽にどんな場所にもおけます。その他、ウズラの卵が入っている容器は、固形の肥料をつくるときに便利です。冬に、油粕と骨粉を混ぜて水を加えて練り、容器の穴に一つづつ詰めて乾燥させると、手頃な大きさの半球形の固形肥料ができます。
私たちの廻りには利用価値のあるものがいろいろありますね。捨てる前にちょっと考えて一工夫すると意外にいい線いくかもね。9月は冬野菜の種蒔き時ですね。参考にしてみてください。

効果的なナメクジ防除法(2011年8月号)

 ナメクジは多湿を好み、昼間は鉢の底などに潜み、夜になると活動します。そして、新芽や蕾などを食害し、一晩で大きな被害を与えます。ナメクジの大好物であるビールを使っての防除法を紹介します。ビール少量を小皿かコップに入れます。その上にうどん粉をふりまいて、ナメクジの被害が多い場所や、よく集まりそうな場所に置きます。すると夜の間にナメクジが集まってきて、ビールの中で溺死します。ナメクジの駆除剤を少量入れておくとさらに効果的です。

ホースの中の水たまりに注意(2011年7月号)

  庭で水やりをする際にはジョウロで水を少しずつ与えるより、ホースでやった方が早くて便利です。しかし、この場合気をつけたいのはホース内のたまり水です。蛇口に直結したままの長いホースでは、一回ごとに水を全部出し切っておくことは困難です。ホースの中のたまり水は腐りやすく、根を傷めてしまいます。水やりの際にはホース内のたまり水を除き、植物には新鮮な水をかけるようにしましょう。

植木鉢のサイズ(2011年6月号)

 園芸本などによく、「5号鉢の場合には・・・」などという記述を目にします。この「号」は、日本で作られる植木鉢の大半に使われている規格で、鉢の直径を表しています。昔の1寸、すなわち約3㎝が「1号」で、3号鉢なら直径約9㎝、5号鉢では直径約15㎝ということになります。ちなみに、口径と高さが等しいものを「普通鉢(標準鉢ともいう)」、口径より高さのあるものを「深鉢(あるいは腰高鉢)」、高さが口径の半分程度のものを「平鉢」と呼んでいます。ふつう、鉢底の裏にある数字がサイズを表しています。

十八葉のクローバー(2011年5月号)

 誰にでも、子どもの頃に野原などで四つ葉のクローバーを探した想い出があるはずです。「四つ葉のクローバーを見つけた人には幸運が訪れる!」といってそれを本に挟んだり、お守りとして大切に持っていた人も多いのではないでしょうか?この言い伝えは、ヨーロッパに古くからあり、クローバーの3枚の葉は「愛」「希望」「信仰」のシンボルとして、珍しい四つ葉のクローバーは十字架に似ている事から、加えて「幸福」のシンボルとなりました。またヨーロッパでは五つ葉のクローバーは「経済の繁栄」、六つ葉は「地位と名声」、七つ葉は「無限の幸福」を意味しているそうです。2002年6月、クローバーの研究に取り組んでいる農学博士小原繁雄さんが18枚の葉がついたクローバーを発見し世界新記録の更新をしました。このクローバーは、野原を探して発見したのではなくて、新種を自分でふやしつくって、そこから見つけだしたのだそうです。すごい記録で、もう四つ葉くらいでは、幸せになれそうにない気がしますね。

桃太郎のモモはなくなった(2011年3月号)

モモの花は、陰暦3月3日の雛まつりにはなくてはならないものですが、モモといえば昔話の「桃太郎」を連想される方も多いでしょう。桃太郎に描かれているモモは、江戸時代の絵本から現代のテレビアニメにいたるまで、また江戸時代の美術工芸や図解百科などのモモはどれも先端のとがったモモです。しかし、現在わたしたちが目にするモモのほとんどは丸く、先はとがっていません。いわゆる丸モモです。江戸時代までモモは、花を観賞することの方が多く、食用としての果実はあまり美味ではなかったようです。明治時代になってから、中国より「天津水密」や「上海水蜜」、さらにヨーロッパ系の果実用の品種が入ってきました。当初は、日本の風土にもなかなか合わなかったようですが、栽培され続けているうちに日本の気候に適した突然変異の品種が生まれてきました。岡山県で発見された「白桃」をはじめ、神奈川県の「伝十郎」など次々に、これまでなかった美味しいモモが育成されてきました。これらの品種の多くは、「上海水蜜」の血を受け継いでいるモモでした。現代の果物店に並ばれているモモは、ほとんどこれらの系統の子孫なので、桃太郎にでてくるような「とんがりモモ」はお目にかかることがなくなりました。

ウンシュウミカンの種(2011年2月号)

わたしたち日本人が最もよく食べるミカンといえばウンシュウミカンですね。その中にまれにタネのあるものがあります。ウンシュウミカンは単為結果性といって、タネができなくても果実が出来る性質のため、普通はタネがありません。ところが他の種類のミカンから花粉をもらうと、わずかですがタネができます。このタネには11個くらいの胚(植物の基本器官を備えたもの)が含まれているので、一粒を土に播くと数本のウンシュウミカンが生えてくることになります。ウンシュウミカンのタネを見つけたら、ぜひ一度播いてみてください。

牛乳パックを使った堆肥作り(2011年1月号)

 狭いスペースでも出来る牛乳パックを使った堆肥作りを紹介します。
 材料は、台所から出る生ゴミです。水気をよく切り、大きいものは小さく切り、太い骨や貝殻などの堆肥化しにくいものは取り除いておきます。次に牛乳パックの口を開いて、底から3分の1まで庭や畑の土を入れ、毎日1回生ゴミとそれが隠れる程度の土を入れます。3~4日間続けたら、いっぱいまで土を入れ、ふたを閉めてガムテープなどで密封します。これを冷暗所に置いておくと約半年で堆肥になります。

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