園芸おもしろ豆知識

園芸おもしろ豆知識

2013年

庭をリニューアルして新年を迎えませんか(2013年12月号)

ガーデニングで頭を悩ますことの一つに雑草対策があります。除草作業を軽減するために庭のリニューアルをしてみませんか。資材を使って地面を覆う、または植物を植えて雑草の発生を抑える方法があります。まず防草シートを敷き、その上に砂利やチップをまく方法です。歩く部分には大きなレンガを置き、回りに砂利やチップをまくと効果的です。
次に芝生やグランドカバープランツを植える方法です。雑草が出始める前の2~3月ごろに芝やグランドカバープランツを植えます。勿論きれいに雑草を取り除いてからとりかかってくださいね。この場合は資材を使った場合よりも雑草の発生は多いかもしれませんが、カバープランツによっては、花や葉が美しいものがたくさんあり、それだけでも綺麗な庭になります。雑草は大きくならないうちに取るようにしましょう。やむなく除草剤を使うときには雑草が大きくなってからよりも、発芽した直後に使用したほうが効果的です。

シャコバサボテンの管理(2013年11月号)

丈夫で育てやすく、秋から冬の鉢花として人気が高いシャコバサボテン。苦労して育ててきた株に、小さなつぼみが見えてきたあのうれしさは何ともいえません。ところが、蕾が少しふくらんできた頃、どういったわけか次々と蕾が落ちてしまった、という経験をお持ちの方も少なくありません。
シャコバサボテンは温度や湿度などのちょっとした環境の変化に敏感で、例えば玄関に置いていた鉢を室内の日当たりの良い場所に移動させたら蕾が落ちてしまったということはよくあります。蕾が1cm以上に育つまでは、鉢を移動させないよう注意します。また、日当たりがよすぎて日中に温度が高くなる(30℃以上)場所や、逆に室内の温度が低い(10℃以下)場所、暖房による空気の乾燥(湿度不足)などが減員で落ちることもあります。
ときどき霧吹きで葉や蕾に水をかけてやると、蕾の落下をかなり防ぐことができますよ。

食べられるドングリ(2013年10月号)

一般に「どんぐり」と呼ばれるのは、ブナ科の樹木であるクヌギやナラ、カシなどの実のことをいいます。
 どんぐりの実は果実が大きくデンプンを含んでいるため、野山に住むイノシシやリスなどの野生動物にとっては、秋から冬の時季を乗りこえるための大切な食料です。人間も、縄文時代においては、ドングリを何度も水にさらしたり煮たりして、渋みを抜くことで食用にしていたとされています。ドングリは、人間や野生動物にとって、古代から暮らしに密着した重要な植物だったのです。
 縄文人が手間をかけて渋抜きをしていたように、ドングリ類の多くはタンニンなどの渋み成分が含まれており、人間は生のままでは食べられません。しかし、種類によっては簡単な処理をするだけで食べられるドングリがあります。スダジイやマテバシイといったドングリの実は、他のドングリに比べて渋みがなく、甘みがあるため、フライパンで炒って皮をむくとおいしく食べられます。
 炒ったドングリをナッツのかわりに使ってクッキーやおだんごなども作ることができます。是非一度おためしを!

シャコバサボテンの開花期を変えて楽しもう(2013年9月号)

 庭が冬を迎える頃に窓辺を彩ってくれる花にシャコバサボテンがあります。キクなどと同じように昼間の長さ(日長)が短くなると花をつける短日性の植物です。9月下旬に花芽分化し、11月中旬から下旬に開花します。この日長を操作することにより、開花期を変えることができます。
 (1)開花を早めるには日長を短くします。9月に入ってからダンボールなどをかぶせて暗黒条件を人工的に作ります。夕方5時から翌朝8時まで毎日覆います。小さな蕾が見えるようになるまで約3週間を目安に続けます。蕾が確認できたら自然の条件に戻してください。
 (2)開花を遅らせるには、植物を夜間照明下(60wくらい)に置いて日長を長くします。毎日夕方5時から10時頃まで、照明のある部屋に置きます。期間は9月中旬から10月初旬までです。室温は最低10度を確保するようにしてください。開花時期を1カ月遅らせることにより、お正月の花として飾ってみてはいかがでしょうか。

夏を楽しむハーブ ~バジル BASIL~(2013年8月号)

 インドが原産のバジルは、夏がとても好きなハーブです。高温多湿な日本の夏でもなんのその、気温の上昇とともにグングン成長します。そんな元気な姿を見ているだけでもうれしくなりますね。
 また、バジルは、料理を引き立てる素晴らしい香りが特徴で、中でもトマト、チーズ、ニンニク、オリーブオイルとの相性が抜群で、イタリア、南仏料理には欠かせないものになっています。(料理で使用する場合は、手でちぎると、さらに濃厚な香りが引き立ちます。)
 育て方は、日当たりと水はけがよく肥沃なところを好みます(鉢植えの場合、8号鉢に1本が目安)。摘芯を行いながら、わき芽を伸ばしてこんもりした姿に育てます。 花が咲くと葉がかたくなり、株の寿命が短くなるため、ほどほどに。 8~9月頃に収穫をかねて切り戻しを行い、お礼肥を与えて株を休ませると、秋には回復し、霜が降りるまで楽しめます。
 最近ではバジルの苗は身近なお店に並んでいます。ご自宅で摘みたてのフレッシュバジルの香りをぜひ試してみてください。手軽で誰にでも始められて楽しめる・・・それもハーブの魅力のひとつですね。

モウセンゴケのすごさ(2013年7月号)

 日本全国の湿原に自生するモウセンゴケは、ウツボカズラやハエトリグサと同じ「虫を食べる植物(食虫植物)」として知られています。葉の表面には200本あまりの腺毛(せんもう)とよばれる毛が生えていて、その腺毛の先端部にはまるで<水あめ>のようなネバネバとした粘液を出しています。
 ハエや蚊、トンボといった羽をもつ小さな虫たちは、キラキラと輝く粘液を水か蜜かと勘違いして近くに寄ってくると、たちまち粘液に足や羽が粘りついてしまいます。虫たちは逃げようと必死にもがけばもがくほど粘液が体にからみつき、それが刺激となって腺毛が折れ曲がり周囲の毛まで集まってきて虫の体を押さえつけていきます。腺毛の先端を覆っていた粘液がはぎ取られると、今度は腺毛から消化液場分泌され、ゆっくりと捕らえた虫を消化していきながら、葉面から吸収して栄養の源になっていきます。
 ところで、もし獲物ではないもの(葉っぱや小石など)がくっついてしまったら、モウセンゴケはどうするでしょうか。じつは、モウセンゴケの腺毛は成分によって食べ物かどうかを見分けることができるらしく、「こいつは獲物ではないな!」と判断すると、腺毛はその後まったく反応しないそうです。自然って、本当にすごいですね。

ナンテンの実をならせるには(2013年6月号)

 梅雨の季節を迎えました。梅雨は、春から夏へと季節が移り変わる間の雨季で、毎年訪れるいわば<5つめの季節>です。この梅雨(つゆ、ばいう)という言葉は、「梅の実が熟す時期の雨」からなったとする説と、黴(かび)が生じやすい時期の雨「黴雨(ばいう)」からなったとする説があります。ご存じでしたか?
 さて、冬の庭先を赤く色づいた果実で彩るナンテン(南天)は、その名前が<難に転ずる>に通じることから、災難除けや魔除けなどの「厄除けの木」として古くから門前、玄関前、鬼門に当たるところに植えられてきました。「ナンテンの花は咲くのに、実がつかない」というお話をよく耳にします。
 ナンテンは6~7月にかけて小さな白色の花を咲かせ、小さな虫(ハナアブやハエなど)によって受粉が行われますが、ちょうど「梅雨」と重なるため、梅雨の長雨によって花粉が流されたり、虫が飛来しないためうまく受粉ができず実がほとんどつかないということが起こります。そこで、花が咲き始めたら株の近くに杭を打ち込んで、そこに傘をくくりつけて「雨よけ」を作ってあげます。きっと、植物だけにではなく、見る人にも優しさが伝わることでしょう。

ツツジのシーズン(2013年5月号)

 春から初夏にかけては、ツツジの仲間が次々と開花する季節です。まず新緑に先駆けて、この辺りの山を紫色に彩るのは、コバノミツバツツジ(小葉の三ツ葉ツツジ)です。花が咲いた後に、枝先に三枚組の葉をつける落葉低木です。明るい林の中が好きで、アカマツ林に多く見られましたが、薪があまり利用されなくなり、里山が手入れされなくなったため、林が暗くなり数が減っています。
 その後、山ではピンク色のモチツツジや、朱色のヤマツツジなどの自生種が開花します。モチツツジは、花柄や萼をさわると粘り、それが鳥もちに似ていることが名前の由来となりました。
 公園や街路では、やや小型の花をびっしりとつけるキリシマツツジが開花します。そしてゴールデンウィークの頃から、大輪のヒラドツツジが主役となり、六月(旧暦の五月(皐月))頃にサツキが咲きます。これらには多くの園芸品種があり、古くから栽培されています。
 花後のお手入れですが、花後の株は養分を消耗しているので、お礼肥をあげてください。油かすや大粒の緩効性化成肥料などを置き肥します。また花がらをそのままにすると、実を付けて木の勢いが弱まるので、子房ごとつみ取ってください。
 また花が終わったらなるべく早めに刈り込みや剪定を行います。ツツジは夏に花芽を作るので、それ以降に刈り込むと、花芽も刈り取ってしまうことになるのでご注意ください。

里山の彩り(2013年4月号)

 3月から4月にかけて、里山の中では、様々な植物が花を咲かせはじめます。中でも山道の風景を鮮やかに彩るのは、コバノミツバツツジの花の薄紅紫色です。葉の形がミツバツツジよりやや小ぶりで、枝先に3枚の葉が出てくるという特徴が、名前の由来になっています。
 家庭で栽培できる園芸種も販売されていますが、自然の木漏れ日のなかでふと見かけるコバノミツバツツジの花々は、心の躍るような気分になれますよ。

アブラムシの駆除(2013年3月号)

 春のうららかな日ざしに、いろいろな植物たちが花を咲かせ、新しい葉をのばしてきます。しかし、近くに寄ってみると「アブラムシがいっぱい群がっている」という経験をされた方も多いのではないでしょうか。
 アブラムシ類はほとんどすべての植物に寄生し、芽先や柔らかい葉にたかって針のような口を茎葉に刺しこんで吸汁するため、葉が縮れたり、くるくると巻いたようになる症状(ウメやモモ、サクラなどに多い)があらわれます。またアブラムシの排せつ物(甘露といいます)によって、葉や枝、幹の表面がすすをかぶったように真っ黒に汚れてしまいます。
 アブラムシが少しでも発生していたら、できるだけ早く駆除(手でつぶす、園芸用の殺虫剤を散布するなど)しましょう。また、アブラムシは反射する光を嫌う性質があるので、株元にアルミ箔(はく)を敷いて、反射光を葉の裏に当てることで、完全ではありませんが、虫の寄生を防止することができます。

冬の楽しみ(2013年2月号)

 冬の樹木は、劇的な変化を見せる春や夏、秋とは対照的に、静かに春の訪れを待っています。
 秋の紅葉が終わり、すっかり葉が舞い落ちると、冬の光は遮るものがなくなり、今まで気づかなかった樹形のフォルムや梢、幹肌や枝ぶり、冬芽などを見せてくれます。
 特に春の芽吹きを待つ冬芽は、厳しい寒さや乾燥、病害虫から身を守るための様々な工夫を凝らしています。厚い毛皮をまとうものや、薄い服を重ね着しているもの、ねばねばの油を塗っているものなど、実に多種多様でとてもユニークです。
 寒い冬のひとときに、外に足を運んで冬芽の観察などいかがですか?

ナンテン(2013年1月号)

 ナンテンは、マンリョウやセンリョウと並んで正月に飾る縁起のよい植物のひとつです。「難(ナン)を転(テン)じる」に通じるところから、厄除けの庭木として親しまれています。玄関前や家屋の鬼門に当たる箇所に植えられています。
 ナンテンには、複数の薬用成分が含まれています。お赤飯にナンテンの葉を添えて食べますね。葉には殺菌作用があり、お赤飯の腐敗を抑える作用があります。また、ナンテンの乾燥した果実を漢方では南天実(なんてんじつ)とよんで、咳止め薬として用いられています。                          
 ナンテンは6月頃に花が咲きます。枝先に小花がたくさんつきます。常緑樹ですが、冬は一部紅葉します。果実は秋に熟し、冬の間、観賞できます。赤い実は小鳥の餌になります。変種にシロミナンテン(実が白色)やオタフクナンテン(矮性で、紅葉が美しい)があります。

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