園芸おもしろ豆知識

園芸おもしろ豆知識

2019年

植物の名前と肉(2019年12月)

 ぼたん、もみじ、さくら、かしわ、と言えば何を連想するでしょか?これらはそれぞれ植物の名前ですが、それとは別に肉の別名にもなっています。
  ぼたん(牡丹)→ 猪の肉  もみじ(紅葉) → 鹿の肉
  さくら(桜) → 馬の肉  かしわ(柏)  → 鶏の肉
 これらの肉の呼び名が生まれたのは江戸時代と言われ、当時は食べられていなかった牛や豚には別名がありません。なぜ別名がつけられたのかというと、宗教的な理由や五代将軍徳川綱吉の時代に出された「生類憐みの令」により、動物を殺して肉を食べることが表向きははばかられたため。肉を植物に例えて別の名前で呼ぶようにし、薬として食べたのだと言われます。
 そんな肉のなかで鳥肉はよく食べられていたそうで、ウサギを数えるときに「一羽、二羽」と呼ぶのは「ウサギは鳥の仲間」とこじつけて食するためだったそうです。

モミジとカエデの違い(2019年11月号)

 11月も中ごろに差しかかると紅葉が始まります。紅葉する代表的な木々に「モミジ」と「カエデ」があります。両者よく似ているように感じますが、どう違うのでしょうか。どちらもムクロジ科カエデ属の植物をさす言葉で、じつは植物学上は明確に区別する定義はありません。
一般的には、葉の切れ込みが深く手のひらのような形ものを「モミジ」と呼ぶことが多いようです。対して、カナダ国旗に描かれているような切れ込みが浅いものが「カエデ」と呼ばれます。ちなみに英語圏ではどちらも区別せず、カエデ属の植物は「maple」(メープル)と呼ぶようです。そのためモミジは英語で「Japanese maple」(日本のカエデの意味)になります。

秋の七草について(2019年9月号)

 9月になると秋の草花が咲き始め、秋の訪れを感じ始めるのではないでしょうか。日本古来よりある草花の中で秋の七草をご存じでしょうか。ハギ、ススキ、キキョウ、ナデシコ、オミナエシ、クズ、フジバカマの7種類が秋の七草とされています。これは万葉集に収録される山上憶良が読んだ俳句2首に由来します。この句の中に出てくる「朝貌の花」はキキョウといわれますが、その他の説もあります。春の七草が七草粥にして無病息災を祈るものに対して、秋の七草の特徴は、美しさを観賞し楽しむことにあります。秋の七草7種類を一緒に行事やお祭りに使うことはありません。

園芸に役立つ植物の仲間分け(2019年8月)

 花の名前を知ると、その植物を知った気分になります。確かに名前は大事です。名前を知ることは、育てる手がかりになります。名前を知ったら次は、その植物がどんな特徴をもつか、観察してみましょう。
 例えば、葉の脈。育てている苗の葉脈が網目状なら、周りに生えた葉脈が平行の葉は雑草です。また見た目が似ているレタスとキャベツは、それぞれキク科とアブラナ科で仲間が異なるので、って来る虫が異なります。ローズマリーやタイムはシソ科のハーブで、挿し木で殖やせます。アブラナ科は花びらが4枚、シソ科は茎が四角いなど、植物は種類によって特徴や規則性があります。仲間分けを意識することは植物を上手に育てる近道かもしれません。

モッコウバラの手入れ(2019年7月号)

 八重桜が満開を迎えるころ、他のバラに先がけて白や黄色のかわいい花を枝いっぱいに咲かせるモッコウバラ。フェンスやアーチに絡ませたり、壁面に這わせるなど楽しみ方もさまざまですが、「大きくなりすぎて困っている」という声も少なくありません。
 モッコウバラは、梅雨の時期から夏にかけて若い元気な枝(シュート)が勢いよく伸び、ほうっておくと枝が茂り手がつけられない状態になるので、花後から7月までの間に枝の整理(剪定)をします。今年花を咲かせた枝は、枝の付け根から3~4節ほど残して切るか、付け根から切り取り、枯れた枝や弱々しい枝などの不要枝を整理します。また、勢いよく伸びたシュートも3分の1から2分の1ほど切り詰めるか、枝数を増やしたくない場合は、根元から切り取ります。剪定後に発生する新しく伸びる小枝の先に、翌春花を咲かせるので、9月以降の剪定はできるだけ避けましょう。

芝生のメンテナンス(2019年6月号)

芝生が大変美しい季節になりましたね。                 
芝生のメンテナンスは、芝生の種類やどの程度の美しさのレベルを求めるかで、必要な作業内容や回数が変わってきます。あらかじめ芝生の種類と特性を知り、自分が求める美しさのレベルを設定しておくと、何をどのくらいの頻度で行えばよいか分かるため,後々困ることは少ないと思います。
初めから高いレベルを求めると、後が大変になりがちです。最初は50~60点ぐらいを目標にしてはどうでしょうか。少々の雑草が生えていても気にしないぐらいの気持ちで、気軽に芝生のメンテナンスを楽しみましょう!

約100年ぶりのサクラ新種~クマノザクラ~(2019年4月号)

 昨年、国内のサクラの野生種として、約100年ぶりに新種が確認されました。紀伊半島南部に分布し、森林総合研究所(茨城県つくば市)によりクマノザクラと命名されました。
 日本に10種自生するバラ科サクラ属の野生種のひとつで、1915年のオオシマザクラ以来の新種となり、注目を集めました。
 特徴としては、開花期が3月上旬~下旬と早く、葉はやや細身で小ぶりとのこと。またクマノザクラの中には、観賞価値のきわめて高い個体の存在が確認されていて、観賞用のサクラとしての普及も期待されています。写真を見ると、確かにとても美しいです。実物にお目にかかれる日が楽しみですね。

操山で感じられる「春の香り」(2019年3月号)

~香りの正体「ヒサカキ」では?~
 3月下旬から4月にかけて、街や山を歩いていると、「プロパンガスの臭いがする!ガス漏れかしら?」と思った事ありませんか?※本当にそうだったら困りますが…。
 白くクリーム色で、周辺に丸いツボのような形の花が下向きにいっぱい咲いていれば「ヒサカキ」。じつはこの花の匂いが独特なんです。
 この植物、神事で使う玉串には、本来は榊(さかき)を使用するのですが、関東より北では榊が手に入りにくいため、代わりにヒサカキを使用します。ヒサカキの匂いを「たくあんのよう」「インスタントラーメンの粉末スープの匂い」などと例える人もいます。皆さんも山歩きをする際、ヒサカキの匂いが何の匂いに似ているか確かめてみませんか?

春を告げる儚い植物(2019年2月号)

春咲きの植物の中でスプリング・エフェメラル(Spring Ephemeral)と呼ばれる植物をご存じでしょうか。直訳すれば「春の儚いもの」という意味になり、春にいち早く芽を出して生長し、他の植物が茂る夏頃には休眠する多年性の植物を総称したものです。しかし、学術的な用語ではなく明確な定義があるわけではありません。代表的な植物にセツブンソウやフクジュソウ、カタクリなどがあります。その多くが落葉樹林の林床に自生する植物です。そのため、光が十分に届く春先を選んで生育するよう進化したと考えられています。また、花が可憐なものも多く、春のわずかな期間しか開花が見られない儚さから「春の妖精」と呼ばれる事もあります。

縁起のいい植物(2019年1月号)

「アリドオシ」という植物を知っていますか?常緑の小低木で、春にラッパ状の小さな白い花が咲いたあと赤い実をつけます。そしてなんといっても対生の葉の付け根から鋭い2センチぐらいのとげが・・・。漢字で書くと「蟻通し」とも書かれ、小さなアリをも刺し通す様子からつけられたそうです。また「一両」とも呼ばれ、これは千両・万両などと並び縁起の良い植物として正月の飾りなどにも使われています。そしてなんといっても「有り通し」。これは『千両も万両も有り通し(一年中ありますように)』との語呂合わせで、金運アップには欠かせません。ユーモアのある和名の「アリドオシ」。とげがあり扱いにくい植物ですが、斑入りのものなどもあるので、栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

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